ゼロから学ぶアメリカ合衆国

ゼロから学んだアメリカ合衆国をわかりやすく説明

先住民との衝突

植民地の発展は、先住民との軋轢という問題を生み出した。

 飢餓と疫病で被害妄想に陥った入植1年目から、銃で先住民を脅して食料を略奪することが行われた。

 互いの文化・価値観の違いを乗り越えることもできなかった。

先住民には土地の私有という概念がなかったため、苦労して開拓した土地は自分のものという入植者の言い分が理解できなかったのである。

先住民にとって土地は誰でも利用できるものであり、誰のものでもなかった。

土地の売買も成立せず、私有地につき立入禁止!という価値観も理解できなかった。

 さらに、スペイン・ポルトガル人と比べて、イングランド人は、自分たちのやり方に固執する性向を強く示した。

誤解や偏見が積み重なり、度々軍事衝突が起こるようになる。

1622年には、女性や子供を含めた住民の1/3が殺害される「ジェームズタウンの虐殺」が起こる。入植者は、数百人の先住民を毒殺して応酬する。

 このショッキングなニュースは本国にも伝わり、会社が思うような利益を上げていないことも相まって、1624年にヴァージニア会社は解散させられ、本国の直轄地となる。