ゼロから学ぶアメリカ合衆国

ゼロから学んだアメリカ合衆国をわかりやすく説明

2020-03-19から1日間の記事一覧

社会構造の問題

人頭権制度は、年季奉公人を雇える金持ちだけが潤う結果になった。 彼らは川沿いの水運に恵まれた肥沃な土地を独占し、 年季奉公を終えた人たちには不便な僻地しか残されていなかった。 僻地では先住民と接触することも度々で、衝突も増えた。 議会で発言し…

先住民との衝突

植民地の発展は、先住民との軋轢という問題を生み出した。 飢餓と疫病で被害妄想に陥った入植1年目から、銃で先住民を脅して食料を略奪することが行われた。 互いの文化・価値観の違いを乗り越えることもできなかった。 先住民には土地の私有という概念がな…

1619年の改革

経済活性化のために、1619年に改革が行われた。 一つは人頭権制度で、一人当たり50エーカー(650メートル四方)の土地私有を認めた。 自分が切り開いても結局は皆の土地とされた頃と比べて、俄然意欲が湧く。 使用人もカウントされるので、大勢の使用人を雇う余裕…

ヴァージニア会社

1607年に入植した人たちは、当時の国王の名前にちなんだジェームズタウンを建設する。(この町は、ヴァージニア州で現在も存続している。) しかし、黄金探しに夢中で労働意欲が乏しく、マラリアと食糧難に苦しむ。 この危機を救ったのが、ジョン・ロルフだ…

ヴァージニア植民地 プロローグ

アメリカ合衆国建国に繋がる最初の植民地が、ヴァージニアである。 名称は、1578年に入植プロジェクトを認可した未婚の女王エリザベス1世にちなむ。 入植と殖産を目的とした「ヴァージニア会社」がロンドンで設立される。 経営者である貴族階級が事業計画を発…

西洋人による探検と征服

西洋人による新大陸探検の先駆者は、北欧のバイキングである。 日本では藤原氏が全盛を極めた10,11世紀の出来事である。 例えばグリーンランド島には、982年以降に入植たという記録が残るが、 永続しなかったことと、大陸ではなく島であることから、通常は除…