ゼロから学ぶアメリカ合衆国

ゼロから学んだアメリカ合衆国をわかりやすく説明

植民地の定義

 新大陸に入植するには、本国の許可が必要だった。特許状、勅許という形で認可される。本国の政府が革命などで転覆すれば、新しい政府に許可を取り直す必要があった。

植民地の範囲は、未入植(未確定領土)の地域と同意語だった。

最初に認可されたヴァージニアを例にすると、南北は英領カナダ~スペイン領フロリダ、東西は大西洋と太平洋に挟まれた大陸全土という広大なエリアだった。1607年にジェームズ1世がヴァージニアのプリマスに出した特許状には、「北緯40~48度の海から海まで」という文言がある。

 前頁の1584/85年のウォルター・ローリーによる探検と入植は、後のノースカロライナ植民地に該当する場所だった。また、ヴァージニア会社の一部は、後にマサチューセッツ植民地となる土地で1607年に入植を試みている。

 その後、マサチューセッツ、カロライナetc.新しい植民地が認可されることにより、その範囲はどんどん限定されていった。