ゼロから学ぶアメリカ合衆国

ゼロから学んだアメリカ合衆国をわかりやすく説明

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

冷戦

アメリカとソ連という超大国同士が、戦争で直接対決するのは現実的ではなかった。 国土の広さと国力のスケールは今まで人類が建国した国家を超越しており、 どちらが勝っても共倒れに終わることは必至だった。 それで、いかに同盟国を増やすかが重要なことに…

ソ連の台頭

第一次世界大戦へのアメリカ参戦と同じ1917年、社会主義国家ソ連が誕生した。 当初は世界全体で社会主義革命を起こそうとしたため、諸外国はソ連を潰しにかかる。しかし現実主義者のスターリンが実権を握って”革命の輸出”を諦めると、国際社会で認知され始め…

帝国主義国家へ

アメリカは、宗主国のイギリスに負けず劣らずの征服欲を持つ国家だった。メキシコからテキサス~カリフォルニアにかけての広大な領土を奪い、ハワイ王国を併合した。 19世紀末にはスペインと戦争して、フィリピン・グアム・プエルトリコなどを奪った。 自国…

世界一の工業国へ

南北戦争は、北部の工業力が南部の農業に勝利したことでもあった。 綿花栽培における奴隷労働は、皮肉にも機械の仕事に取って代わった。 農業機械の導入は、南北戦争中にも食糧の生産量を大いに増やした。 19世紀末に工業生産量は、イギリスやプロイセン(ド…

南北問題

建国から時代が進むにつれて、南北の対立が深刻化した。 対立の中心には、南部経済を支えた奴隷制度があった。 建国黎明期に黒人奴隷による労働はピークを過ぎており、いずれ奴隷制度は自然消滅する運命にあると考えられた。 ところが、1793年に綿から種を取…

国土の安定化

アメリカとヨーロッパ本国の間には大西洋という天然の要害が立ちはだかるが、 イギリス・フランス・スペイン・ロシアといった危険な大国と陸続きで接していた。 この問題を解決すべく、フランス領ルイジアナ・スペイン領フロリダ・ロシア領アラスカなどを購…

アメリカの国是

アメリカ合衆国初代大統領は、言わずと知れたジョージ・ワシントンである。 英雄的な業績とは対照的に、彼は控え目な人柄で、調整能力に長けた人物だった。 結びつきが弱く、事実上外国同士のような13州を民主的にまとめるには、 カリスマ的指導よりも、各州…

独立戦争

植民地側と本国との緊張はピークに達し、1775年に武力衝突が起きる。 独立戦争の始まりである。 本国から5000㎞離れた僻地とはいえ、植民地側は軍事力の面で圧倒的に劣る。 そのため13の植民地が結束して、本国に立ち向かうことになった。 今まで植民地同士…

本国の”豹変”

13植民地独立の直接原因は、イギリスとフランスが戦った七年戦争である。 本国イギリスは戦争に勝利したものの、満身創痍の状態だった。 7年もの長期に及び、戦場はヨーロッパのみならず、アジア・アフリカ・南北アメリカと全世界に及んだ。国の金庫は底を突…