ソ連の台頭
第一次世界大戦へのアメリカ参戦と同じ1917年、社会主義国家ソ連が誕生した。
当初は世界全体で社会主義革命を起こそうとしたため、諸外国はソ連を潰しにかかる。しかし現実主義者のスターリンが実権を握って”革命の輸出”を諦めると、国際社会で認知され始める。
世界恐慌以降、アメリカは自国製品の最大市場としてソ連を無視するわけにはいかず、両者は持ちつ持たれつの関係になる。
第二次世界大戦の主戦場はヨーロッパ地域だったが、アメリカが参戦したのは資本主義世界の西部戦線だった。
泥沼の東部戦線(ドイツvsソ連)には派兵しなかったおかげで、人的犠牲を増やさずには済んだが、独力でドイツを退けたソ連に強い発言力を与えることになった。
歴代大統領が短期的な国益を追求した結果、内にも外にも不安定だった国は怪物に変貌していた。