ゼロから学ぶアメリカ合衆国

ゼロから学んだアメリカ合衆国をわかりやすく説明

カロライナ植民地

 清教徒革命後の王政復古に伴い、1663年に国王チャールズ2世が、功績のあった貴族8名に下賜した領主植民地である。

父親チャールズ1世のラテン名(カルロス)に因み、ヴァージニアの南側に位置する。

 カロライナが認可される前から、既に歴史は始まっていた。1585年にヴァージニア会社が最初に入植した土地は、後にカロライナと命名された場所だった。ローリーによる入植は失敗に終わるが、彼の名は現在のノースカロライナ州の州都として今も受け継がれる。

 八十年戦争終結に伴う深刻な不況が進行した1653年以降、隣接するヴァージニアから生活に見切りをつけた農民や逃亡奴隷が南進してアルベマール開拓地を建設する。こうして北部は、特許状と関係なく自然発生的に発展した。

 一方、特許状を持つ領主の主導で1670年には南部への入植が行われる。大西洋に面した良港も建設され、現在もチャールストン市として存続する都市は、カリブ海との貿易で繁栄した。