ゼロから学ぶアメリカ合衆国

ゼロから学んだアメリカ合衆国をわかりやすく説明

メリーランド植民地

 ポトマック川を挟んで、ヴァージニアの北側に隣接する。ヴァージニアの頁でも登場した国王ジェームズ1世が認可し、彼の妻(=王妃)にちなんで命名された。

 迫害されている国内のカトリック教徒の避難所を作るべく、自身もカトリック教徒であるボルチモア男爵セシル・カルバートを領主として、1634年より入植が始まる。

 プロテスタントの入植も認めるだけでなく、平和な関係を築くことに成功した。本国で清教徒革命が起きると、イギリス国教会信徒で構成されるヴァージニアの入植者が大勢メリーランドに避難した。元来のカトリックが少数派になるに及び、1649年には宗教寛容法を制定し、信教の自由を保障する。ただし、キリスト教以外には保障は及ばなかった。

 タバコ栽培が普及し、黒人奴隷を使役して大農園を運営する南部のスタイルが確立される。