西洋人による探検と征服
西洋人による新大陸探検の先駆者は、北欧のバイキングである。
日本では藤原氏が全盛を極めた10,11世紀の出来事である。
例えばグリーンランド島には、982年以降に入植たという記録が残るが、
永続しなかったことと、大陸ではなく島であることから、通常は除外される。
一般に、永住に繋がる探検は、1492年にコロンブスがカリブ海域に到達した時が起点とされる。
1521年にはメキシコのアステカ王国、1533年にはペルーのインカ帝国を滅ぼしている。
新大陸では金銀財宝を獲得することが最大の目的だったが、
同時に、タバコ・さとうきび・カカオ豆などの嗜好品向け作物の栽培も定着させた。
北米(アメリカ合衆国・カナダ)地域については、大きく出遅れている。
其の2
「アメリカ」は、探検家アメリゴ・ヴェスプッチのラテン語形である。彼が新大陸に到達したのは1497年だが、この土地がインドではなく「新大陸」であると公式表明した最初の人物だからだ。コロンブスは、自分はインドに到達したと生涯信じ続けた。