ゼロから学ぶアメリカ合衆国

ゼロから学んだアメリカ合衆国をわかりやすく説明

ニューヘイブン植民地

 1637~62年まで存在した植民地で、現在のニューヨークとコネチカット植民地に挟まれた地域である。

 ジョン・ダベンフォート率いるピューリタンの一団は、信教の自由を求めてマサチューセッツを目指すが、彼の目には堕落した社会として映り、より良い宗教環境を求めて西に航海を続けた。

 こうして1637年に辿り着いて建設したのが、現在も続くニューヘイブンである。マサチューセッツと同じ会衆派を信仰し、他の宗派には選挙権を与えなかった。貿易立国を目指したが、当地を挟むニューヨークとボストンとの競争に勝てず、さらには時の王の怒りを買った人物をかくまったことが災いし、コネチカットに併合されることになる。

 その後1716年には、ニューヘイブン市にイェール大学が開設される。

おまけ

 1641年にニューヘイブン植民地は、先住民からデラウェア川周辺の土地を先住民から買い取る。この地域はオランダとスウェーデンが支配していたので、翌年には奪われてしまう。

しかし合衆国建国後に問題が起きる。先住民との売買には東西の境界線が設けられていなかったので、「海から海まで」と解釈され、コネチカット州の領土主張の根拠となる。