ゼロから学ぶアメリカ合衆国

ゼロから学んだアメリカ合衆国をわかりやすく説明

コネチカット植民地

 マサチューセッツに上陸したピューリタンは開拓者精神が豊富で、セイラムやボストンといった町に留まらず、周辺に拡がった。エドワード・ウィンズロウは1632年にコネチカット川流域を探検し、ほどなく入植が始まった。コネチカットとは、先住民の言葉で「長い川に沿った土地」という意味である。オランダ領として少数の住民がいたが、押し寄せるイギリス人をとどめる力はなかった。

 1636年にトマス・フッカーはハートフォードにて、マサチューセッツ湾植民地からの独立を宣言する。長老派教会と政府の癒着と他派への不寛容という政治・宗教的不満を受け皿に、入植者は増えていき、幾つもの町が建設される。

 1639年には「コネチカット基本法」が起草される。枠組みはマサチューセッツに通じるが、宗派を問わずに自由市民としての権利を得られる点が大きく違う。

 1662年にチャールズ2世により、西側のニューヘイブン植民地を吸収合併した形で特許状が与えられる。