ゼロから学ぶアメリカ合衆国

ゼロから学んだアメリカ合衆国をわかりやすく説明

プリマス植民地(1620~92)

 1620年にピルグリム・ファーザーズと呼ばれる清教徒がメイフラワー号を下船して入植したのが始まりである。その地はマサチューセッツ州南東部にプリマス市として、現在も存続する。

 前世紀からイギリスやフランスによる漁業が盛んで、漁師は度々本土に上陸していたが、定住はしなかった。入植地は1616年に出版されたニューイングランドの地図によって、既にプリマスという地名が記載されていた。

 彼らが新大陸を目指したのは世俗的な理由ではなく、信教の自由を得るためだった。

彼らは清教徒(ピューリタン)の中でも、英国国教会に見切りをつけた「分離派」である。

1621年には、先住民の助けもあって農産物の収穫にあずかり、感謝祭として後に全米で祝われるようになる。しかし翌22年には、先住民を虐殺し、以後彼らを虐げ追い出すことが常套化する。

 1675年には、フィリップ王とあだ名される先住民が武装蜂起する。「フィリップ王戦争」と呼ばれ、ニューイングランド全域に広がるも、翌年までには鎮圧される。先住民は、ほぼ駆逐される。

 本国からの許可状がなかったのが災いし、1692年にはマサチューセッツ湾植民地に統合される。