ゼロから学ぶアメリカ合衆国

ゼロから学んだアメリカ合衆国をわかりやすく説明

リーマンショック

 2007年~2010年まで続いた金融恐慌のピークをなす出来事である。

2008年9月にアメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズHDが経営破綻したが、

国家による救済が行われなかったために、世界経済がパニックに陥った。

 アメリカ政府は救済措置として、7000億ドル(日本の1年分の国家予算に相当する)をスタートに資金投入を続ける。さらに不振に陥った大企業にも資金介入を行って救済する。中国を中心に各国もドルを買い支えて、翌年6月には金融恐慌から立ち直る。

 ほかの先進国が脱却するまでさらに4年を要したことと、その後も後遺症に苦しんでいるのとは対照的である。相違の大きな要因は、体力(資金力)の差である。日本が全期間で投入した公金の3倍の額を、初動措置で投入したことからもアメリカの基礎体力が伺える。

 

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