ゼロから学ぶアメリカ合衆国

ゼロから学んだアメリカ合衆国をわかりやすく説明

南部再建と西部開拓

南部再建

 南北戦争中の「奴隷解放宣言」、「再建法」による解放奴隷への市民権付与が行われたが、戦後の経済恐慌で連邦政府の関心と南部監視は一気に低下した。民主党を支持する白人は、恫喝と暴力で黒人の投票を阻止して議会の過半数勢力に返り咲く。黒人の隔離・選挙権剥奪と進んで、1877年までには南部再建が頓挫する。奴隷制度はなくなっても、人々の心にある差別意識は消せなかったのである。

 

西部開拓

 南北戦争後に大陸横断鉄道が開通して、国内の移動は格段に進歩した。

カリフォルニアでのゴールドラッシュ以来、太平洋側が開拓が進み。その後ミシシッピ川西岸の中部が農地として開発され、ついに未開の地は消滅した。

白人開拓民の西進は、先住民族の生活領域の略奪でもあった。

生活の場を失った彼らは最後の抵抗を試みるが、多くの血を流して終わりを迎える。

黒人からも激しく差別されてきた先住民は、1887年にようやくアメリカ市民権を与えられる。それは、先住民に「文明化」という名のアメリカ社会への同化を押し付けることだった。

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