混迷
民主化の波の影響を受けて1991年にソ連が崩壊したが、アメリカの苦しい戦いは終わらなかった。
軍事・外交面では、大国ロシアや中国だけでなく中東産油国や北朝鮮等の小国に気を遣うのが常態化している。相手は国家とは限らず、テロ組織との闘いも続いている。
経済面では日本・EU・中国と、絶えず出現するライバルと貿易戦争を繰り広げている。
社会面では、多極化するアメリカ世論を相手にしなければならなくなり、政府は以前ほど自由に政策を実行できなくなった。投票の際に、政党よりも候補者を重視する風潮が蔓延し、組織票が取りにくくなっている。
それでもアメリカは最強の国でありつづけ、今後も世界に大きな影響を与え続ける。