行政制度
日本と大きく違う点は、立法と行政が完全に独立している点である。
日本では国会議員から首相を選び、内閣メンバーの半数以上を国会議員から選出するが、
アメリカの大統領と内閣は、国会議員とは無関係の人物で構成される。
もともと大統領には大きな権限が与えられていなかったが、歴代大統領の努力と度々起こる国家危機に対処するために、現在は「期限付きの独裁者」と言われるほど大きな権限を持つようになった。
「大統領命令」を発することにより政策を実施するが、それらは議会が制定した法律の枠内で行わなければならない。したがって、議会に政策課題を説明し、そのための新しい法律を制定するよう促す必要がある。その文書を「教書」という。
内閣
大統領の一任でメンバーが構成される。各省の長官だけでなく、大勢の高級閣僚も含まれ、大統領顧問団と呼ばれている。大統領が交代すると、メンバーは一新される。
各省の長官は大統領の補佐に過ぎず、日本の国務大臣ほどの権限は持たない。
大統領と副大統領のみが選挙で選ばれる。