ゼロから学ぶアメリカ合衆国

ゼロから学んだアメリカ合衆国をわかりやすく説明

ベーコンの反乱

 17世紀後半に、英語圏は深刻な不況に陥った。オランダを標的にした八十年戦争が終了し、今度はオランダ商人との貿易戦争に突入したのである。

1651年にはオランダ締め出しを目的とした航海法が制定され、保護貿易政策が始まる。物価は高騰し、不景気に伴う税収不足を補うための増税も相次いだ。

ヴァージニアはタバコの価格が下落し、年季奉公を終えた貧しい人たちが苦しんだ。

 やり場のないストレスは先住民へ向けられる。1676年には、ナサニエル・ベーコンが民兵を組織して蜂起、先住民を攻撃した。

植民地総督はマズい判断を繰り返し、先住民に武器を供給することまでする。ベーコンと民兵は怒りのあまり、政府のあるジェームズタウンを焼き討ちにして、総督を追い出してしまう。

 反乱は本国から派遣された軍隊によって鎮圧されたが、民兵を構成・支持した年季奉公人は危険な存在と農園主は考えるようになる。